等価構造とインパクトアッテネータ

 昨日はインパクトアッテネータの性能評価書と等価構造証明書の提出期限でした.
 インパクトアッテネータとは,車両前面に取り付ける,事故に備えた衝撃吸収装置です.
私達のチームでは昨年度より組物FRP製のものを使用しているのですが,レギュレーションでは,これが本当に必要とされる性能を満たしているか,自分達で実証する事が求められます.
今年のレギュレーションでは,昨年度以上に厳密な試験が要求されたため,その用件を満たす事が難しく,何度も失敗を経験しました.
 また,等価構造証明書ですが,これは車両に使う素材がレギュレーションで規定されているものと異なるとき,その素材が代替品として十分な性能を持っている事を証明する書類です.
これもインパクトアッテネータと同じく,自分達で試験を行って性能評価をする必要があります.
 どちらの試験も,いくら工夫を重ねても上手く行かないこともあり,もう駄目なのではないかと思うこともありました.しかし,最終的にはなんとか成功し,無事書類を提出することが出来ました.
 書類の審査結果が出るまでは落ち着きませんが,ひとまず期限内に提出でき,安心しています.
この後も,デザイン審査,コスト審査と忙しい日々が続きますが,チーム一丸となって,乗り越えていきます.

TEXT:HIRAKI Yasuhiro

http://www.grandelfino.net/